こんにちは。ゴールデンレトリバーのカイザー(仮名)です。皇帝です。

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梅雨も終わりに近づいたある日。
曇天で涼しかったので、従者下僕2を伴ってのんびり屋外を散策していたら、突然すこーんと晴れてしまい、急いで木陰に避難しました。

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そこは、住宅街に残された小さな森を公園として整備した場所。
大きな木がしっかりと日差しを遮ってくれるし、蒸散作用のおかげでか、空気もひんやりしています。

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「でかしたぞ、下僕2。よくこの場所を思い出したな」

このあたりから家までは、徒歩で30分以上かかります。
緑豊かな公園への寄り道は、実に適切な判断でした。

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そして僕は、ここでデイキャンプすることを提案。しかし……、

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僕の忠実な従者下僕2は、乗り気ではありませんでした。

『だって水も食料も尽きました。もともと2~3時間分しか持ってきていないんです。それに……』

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『今、11時前です。これからもっと日が高くなります』
「日が高くなると、どうなる?」
『今いる場所が、たぶん日なたになります』

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「なんだと?」
『それまでに曇ってくれればいいんですが……ああ、ひんやりお散歩ベストを持って来ればよかった……』

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僕、ピンチ!


おまけ。
木陰で涼んでいたら、なんか大きいのが飛んできました。

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カラスよりちょっと大きくて、黒くない鳥。

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たぶん猛禽類……こういうときに限って、下僕2は望遠ズームレンズを持っていないのです。


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